2009年度より、関東・東海地域の米穀店の皆様と共同で、田んぼの環境づくり基金のプロジェクト(名称:Rice 8 Action(ライスエイトアクション))を開始しました。
2018年9月より、一時中止させて頂いております。
ライスエイトアクションの8(エイト)は末広がりの八、横にすれば∞(無限大)。田んぼが育む様々な生きものたちと、こだわりの農家、そして米穀店と食べる方。ライスエイトアクションは、お米に関わる多くの思いをつなげ、食と環境を守り育て続けるための活動です。
ライスエイトアクションに参加している米穀店で「たかしま生きもの田んぼ米」をご購入いただくと、売上金の一部がたかしま有機農法研究会へ生物多様性保全のための基金として還元されます。この活動を通じて、消費者の皆様にも田んぼの環境づくりへの参加意識を感じていただければと思っています。
※たかしま有機農法研究会の生きもの共生策はこちら
現在、下記の11店舗の方々に参画いただいております。
※各店舗の連絡先はこちら
2009年11月15日に、ライスエイトアクションの設立イベントを開催しました(場所:かない米店様)。
【魚道・スロープ第1弾が完成!】
ライスエイトアクションの取組に共感くださった皆様のご協力のおかげで、この度、水田魚道3基、亀かえるスロープ2基が、無事に設置されました。魚道とスロープの材料には、高島市産のスギの間伐材を利用しました。
水田魚道:
田んぼの近代化整備によって水路と田んぼの間に大きな段差が出来たため、産卵のために田んぼを利用していたフナやナマズなどの魚たちの通り道が分断されてしまいました。そこで自由に魚たちが田んぼにのぼれるように手作りの魚道を設置しています。
亀かえるスロープ:
水路に落ちたカメは日光浴ができず、骨格障害の病気になり、カエルは元の住処に帰れません。そこで、カメやカエルが這いあがれると共に、水路の水流を阻害しない新式のスロープを開発しました。高島発のこのスロープを参考にする地域も増えてきています。
水田魚道を設置したところ、早速、フナが田んぼへのぼってきました。雨が降り、水かさが増し魚道に水が流れると、流れに逆らう様に魚がのぼってきます。魚道をのぼる魚は主に産卵のためにやって来ます。田んぼは水温が暖かく、隠れる所も多く、餌も豊富。無事産卵を終え、稚魚が数え切れないほど泳ぎ回る様子はホントに微笑ましい限りです。
【看板も設置しました!】
「たかしま生きもの田んぼ米」の横に、ライスエイトアクションの看板も設置。アマガエルが看板の縁でくつろぐ姿も見られます。
今後、基金の積み立て状況や田んぼの環境づくりの様子は、店頭やたかしま有機農法研究会のホームページ、メールマガジンなどでお伝えしてまいります。