産地の紹介
「たかしま生きもの田んぼ米」を育む舞台の滋賀県高島市は、琵琶湖の北西岸に位置する地域です。
豪雪地の山里から、湧き水が豊かな湖岸の集落まで多種多様なふるさとの景色が広がっており、その美しい里山の風景は、NHKスペシャルの「映像詩〜命めぐる水辺〜」や、国際的な写真家・今森光彦氏の作品などでも知られています。
万葉集に地名が残るほど長い歴史をもち、古くから自然との共生の文化を育んできたこの土地には、伝統的な生活文化や生業(なりわい)が今も見られます。
以前はどこにでもあったはずの景色や、どこにでもいたはずの様々な生きものたち、昔ながらの味わいや香り、音などが、今もゆっくりと息づいています。
その豊かでどこか懐かしいふるさとの風景に魅了され、京阪神からのアクセスもよいことから、高島の地を訪れる人も増えています。
大都市圏に暮らす多くの人たちが失いつつある「ふるさと」の姿が、きっとここにあります。
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栽培規定
田んぼに暮らす様々な生きものたちの暮らしや環境に配慮しながら、安全でおいしいお米づくりを進めています。
■「たかしま生きもの田んぼ米」栽培規定(平成22年産版)
項目 |
必須項目 |
努力項目 |
栽培 方法 |
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化学農薬・化学肥料の使用制限
【栽培期間中 化学農薬・化学肥料不使用】
- 種籾の温湯消毒
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- 化学農薬不使用の圃場は3年以上継続実施が原則 (農薬削減栽培の圃場とローテーションを組んだ栽培は避けること)
- 4.5葉以上の成苗植え付け
- 抑草技術の適確な実施
- 畦草刈りの適性な時期での実施
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生きもの 共生策 |
- 「自慢の生きもの」を3種以上設定(上限なし)
- 中干し延期を原則的に実施(梅雨明けが目安)
- 圃場の土壌条件や稲の育成状況により、早期の中干しが必要な場合は米の収量と品質の確保を優先すること
- 中干し延期が稲に悪い影響を与えることが事前に予測される場合は努力項目の1または2での代行計画を立てて中干しまでに1箇所以上で実施すること
- 努力項目の1〜4いずれかを実施すること(上限なし)
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- 中干し期の水生生物の避難用ビオトープ溝の造成
- 排水路に生息する魚種に応じた水田魚道や亀かえるスロープの設置
- 冬季湛水水田の実施(用水動力にはソーラー式ポンプを推奨)
- 牛耕とホトラ山の管理等里山の環境保全と連携した耕作の実施
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水管理 |
- 早期湛水※
- 深水管理※
(※アゾラが発生している圃場は対象外)
- 濁水の流出防止策の実施
(抑草目的の深水代掻きは濁水を極力流出させないことを前提に実施)
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資源 循環 |
- 食味向上と安定収量に向けた施肥の実施
(圃場土壌の経年的な窒素量の調整等)
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その他 |
- 高島市内に在住の農家および同市内に所在の水田であること
- 「たかしま生きもの田んぼ米」の商標ロゴの米袋への使用
- たかしま生きもの田んぼ米の共同受注・販売
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禁止事項
- ジャンボタニシ、アイガモ、カブトエビによる除草
(生物多様性保全や食味向上の視点から)
- 紙マルチによる抑草
- 畦草への除草剤使用
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協働実施項目への参加
- 生きもの観察会の実施
- 交流イベントへの参加
- 農作業体験ツアーの受入
- 新規有機農業者の助言育成
- 定期的な情報・意見の交換
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